流れとしては、少しずつ呪いや力について本編では描かれなかった部分を
描写しています。個別ルートはヒロインによって呪いや力について描いている
描写の量が大きく違います。そして、終章では本編とは、また違う物語の果ての
結末を描いています。
個別ルートではヒロインによって呪いや力の描写の量が違うと書きましたが
痣を持つ央輝や恵と宮和では立場や環境も違いますしそれは当然とも言えると
思います。恵の個別ルートでは呪いと力。その葛藤に揺れ動く恵の
心情と想い
本編をプレイしている人には、ある程度分かっていると思いますが、それらを
ハッキリと主人公である智が知ってしまった時の智の
心情と想い この辺りの
描写は良く出来ていましたね。話が進むにつれてどう言った結末を迎えるのか
不謹慎ながら楽しみだったんですが、ある意味、予想外の結末となりましたね。
ただ、これもまた安易な逃げや奇跡に頼らない結果だったと思います。この
結末になった最大の功労者は、ある意味で三宅ですね。本編をプレイしている
なら分かると思いますが、彼の行動が智の覚悟と決断を促したと言えますね。
逆に宮和の個別ルートでは呪いや力の描写よりも宮和の個人的な感情や心情を
中心に描写しています。そして最後の学園祭でのあのシーン。私は、呪いや力の
描写こそ少なかったですけど、宮和の個人的な感情や心情を中心に描写した
宮和の個別ルートの方が好きですね。まあ、恵の個別ルートでも十分に恵の
個人的な感情や心情は描写されていますけどね。個別ルートの出来としては
恵の方が上ですが宮和の方が、宮和の
可愛さと言う魅力 を存分に発揮して
いたんですよね。ま、この辺りは本当に個人的な話です。純粋な話の出来なら
恵の個別ルートの方が上です。個別ルートの話はこれぐらいにして各章の話に
移ります。各章ではそれぞれ、本編で描かれなかった呪いや力。そして真耶の
話と一緒に智たちが結成した同盟のメンバー達の日常を一緒に描写しています。
どちらかと言えば、前半は日常の話が中心で、後半になるにつれて呪いや力と
真耶の話が中心になっていきますね。日常の話はある意味、ファンディスクに
相応しく、智達がワイワイ、がやがやと楽しんでいますね。この日常こそ智が
求めていたものなんでしょうね。本人にとっては場合によっては命がけな場面も
ありますが。呪いや力。そして真耶の話については、ネタバレが多くなるので
あまり多くの事は書けませんが、真耶が最大の加害者であったと同時に最大の
被害者でもあった事や、智に対する複雑な歪んだ想い。そして彼女が、本当に
欲しかった物などを中心に描きながら、ある意味での終わりを迎える所までを
描写しています。まあ、正直、ファンディスクに相応しい内容かと言われると
疑問が残りますね。この話は出来れば本編でして欲しかったです。ただ、内容に
ついては本編の謎をある程度解決してくれる話であり、良く出来ていたと言える
ので、あまり文句はないですが。内容に関しては。